2011/8/22 Release

アノヒトに聞きました

根岸菜穂子(ねぎし・なほこ)
1996年大学卒業後、出版社で雑誌編集に携わる。1997年 株式会社リクルートフロムエーに入社、『フロム・エー』編集を担当。2000年より『ケイコとマナブ』編集部へ。デスク、副編集長を経て2008年『ニッポンの仕事777』『好きを仕事にする本』の編集長を担当。2009年4月より『ケイコとマナブ』編集長を務める。休日の楽しみは夫婦で海辺をドライブすること。
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「好き」を仕事にするために、
「手に職」を目指して動き始めましょう。


女性たちの仕事に対する思いの変化を感じますか?

「かっこよく働いて、年齢を重ねる女性の姿から、
次世代の女性が『一生働いていくこと』を
素晴らしいと感じる。
とてもいい世の中の流れだと思います。」


『ケイコとマナブ』編集長 根岸菜穂子さん

『ケイコとマナブ』の編集というお仕事を通じて、
「好きを仕事にする」というコンセプトを
発信してきた根岸菜穂子さんは、
女性たちの生き方そのものを見つめ続けてきました。
8月にはヒューマンアカデミーとのコラボによる冊子、
『一生モノお仕事発見BOOK』も発刊。
「手に職」をつける生き方についてお話をうかがいました。


編集部 習いごとや資格・スキルアップスクールの月刊情報誌
『ケイコとマナブ』の編集長として活躍されている
根岸菜穂子さんです。
編集長に就任されたのはいつですか。
根岸 2009年4月です。
それまでもずっと
『ケイコとマナブ』の編集を担当してきたので、
12年間携わってきたことになります。
ただ、その中で一時期、『ケイコとマナブ』を離れ、
男性もターゲットにした『ニッポンの仕事777』や、
『好きを仕事にする本』を担当したこともあります。
今でも『好きを仕事にする本』のコンセプトは
『ケイコとマナブ』の中で継続していまして、
読者から高く支持されるコンテンツとなっています。
「好きなことを仕事にしましょう」、
「女性の転機をうまく活用した仕事選びをしましょう」、
そういったメッセージに共感して買ってくださるのだと思います。
おかげさまで部数も伸びています。

ひと昔前は『ケイコとマナブ』のネームバリューだけで
毎号手に取っていただける部分もあったのですが、
今は、スクール探しの手段も細分化しているので
特集を磨いて、より読者の方のニーズに応えていく必要があります。
『ケイコとマナブ』と聞くと趣味のライトな習いごとを想起する方が多く、
転身に関する情報を『ケイコとマナブ』で探すというイメージは
あまりありませんでした。
そこでなるべく「一生モノの転身」についてのサポートを
テーマとして打ち出すようにしています。
編集部 それは根岸さんが編集長になってからの方向転換ですか。
根岸 そうです。
編集部 とても大きな方向転換ですね。
根岸 以前は「趣味も仕事も『ケイコとマナブ』」が
キャッチフレーズだったのですが、
今は「仕事」の方向へやや舵を切っています。
もちろん情報としては
「趣味」の習いごとについても充実しているのですが、
転職などで悩んでいる女性が非常に多いので、
メッセージとしては「仕事」により力を入れるようにしています。
『ケイコとマナブ』
『ケイコとマナブ10月号』(8/25発売)
*関西版、東海版、福岡版では色などが若干違います。

編集部 就転職活動に関する傾向の変化について教えてください。
根岸 大きな傾向として「条件重視」になってきていると感じます。
『ケイコとマナブ』が発信してきた
「好きを仕事にする」というコンセプトによって、
「好きなことから仕事を選んだっていいじゃない!」という、
それまでのものとは一線を画した
新しい発想を働く女性に与えることができたと思います。

ただ、最近の傾向を見ると、
「結婚・出産後も働きたい」「長く働きたい」といった、
自分のライフスタイルやライフイベントを
いかに上手く乗り切っていけるかを考慮した
「条件重視」の働き方へと、次第にシフトしてきている気がします。
編集部 「条件重視」というのは、いわゆる安定志向とは違うのでしょうか。
根岸 あくまでも「自分のライフスタイルに合った条件を重視」する
ということですから、安定志向とは違います。
一例をあげると、
「彼が転勤族なので、全国どこでも働ける仕事に就きたい」
といった発想ですね。
保育士や医療事務の仕事であれば、
保育園も病院も全国にあるのでどこでも働ける可能性が高い。
「そういう仕事を選んで彼について行った先でも働きたい」という感じで、
ライフスタイルとのバランスを重視した考え方なんです。
編集部 根岸さんが見てきたこれまでの12年間で、
仕事に対する思いが女性の間で
変化してきたと感じる部分はありますか。
根岸 「一生働いていくんだ」という決意を強く持っている女性が、
とても増えたと感じています。

モニター調査などでお会いすると、
「結婚したら仕事を辞めたい」という方も、
少し前までは半数近くいらっしゃいました。
専業主婦になって家庭第一、
テニスをしながら夫の帰りを待って、
子どもの手が離れたら無理のない程度に働いていきたい。
そういった形がいちばん理想的な働き方だったのです。

時代を経て、
女性のみなさんの間で最近主流となっているのは、
「一生働いていく」という意識です。
不安定な世の中ですから、
夫の会社や仕事にいつなにが起きるかわかりません。
自分もずっと働いていかなければ、
と考える女性が増えたと思います。
編集部 自立していないと、いざというときに困りますものね。
根岸 自立しなければならないという気持ちとともに、
働いていること自体に楽しさを求めているという側面もあります。
しっかりと働いて、かっこよく年齢を重ねる。
先人たちのロールモデルを見聞きすることで、
「働きながら年齢を重ねるっていいなぁ」という気持ちも、
すごく高まってきているのではないかと思います。

今、かっこよく働いている女性ってすごく多いですよね。
その姿にあこがれて、
次世代の女性のみなさんが「一生働いていくこと」を
素晴らしいことだと感じられるようになった。
とてもいい世の中の流れだと思います。
一生ものお仕事発見BOOK
『一生モノお仕事発見BOOK』
ヒューマンアカデミーとケイコとマナブとのタイアップで制作された
「一生モノのお仕事」をテーマにした一冊。
書店、大学のヒューマンアカデミーパンフレットラックに設置中です。


編集部 働くことに悩んだり、チャレンジしようとしている人たちに向けて、
『ケイコとマナブ』とヒューマンアカデミーの
コラボレーションによる特別編集版
『一生モノお仕事発見BOOK』が、8月8日に発刊されましたね。
根岸 『一生モノお仕事発見BOOK』は、
仕事に悩み、出口を探している方々に向けて、
現状を突破するための考え方を伝えるための冊子です。
会社に頼るのではなく、「手に職」をつけることで、
もっと楽しくもっとやりがいを持って働いていこう。
そういう提案をしています。

「手に職」をつけるためには、
まず、現状をちょっと振り返ってみて
不満を見直してみる必要があるでしょう。
その上でスキルをどのように積み重ねていって、
自分にぴったりの新しい仕事を見つけていくか。
その考え方を提示しています。

世の中にはほんとうにいろいろな仕事があります。
もともとはその人の選択肢には
入っていなかったかもしれないけど、
もしかしたら今までよく知らなかった職種にこそ
自分の好きなことを実現できる可能性が
含まれているのかもしれません。

『一生モノお仕事発見BOOK』では、
いろいろな職種をご紹介しています。
しかも1つの職種から
ほかのさまざまな職種に派生していけるチャートによって、
より視野を広げていただけるよう工夫しています。
単なる職種のカタログではなくて、
関連する資格などについても一緒にご紹介しています。

仕事の探し方についても、
「好き」「やりがい」「働き方」から、
探す人がそれぞれ自分に合ったやり方で
職種の情報にアプローチできるようになっています。
また、年齢についての不安を解消するために、
20代後半から転職にチャレンジして
新天地で活躍されている方の事例も紹介しています。
編集部 就転職を考えるとき、年齢の問題は大きく関わってきますよね。
根岸 「今の年齢からこの職種に就けるのか」について
不安を感じる方は多いですね。
確かに、仕事を始めるのに若い方が有利な職種も中にはあるでしょう。
ただ、「手に職」の仕事の場合、
年齢を重ねるほどよりスキルが深まったり、
信頼度が増したりするケースってすごく多いんですね。
たとえば、40代、50代のブライダルプランナーは
さまざまな社会経験や家庭を持っているという
バックボーンも含めて、
お客さまに安心感を与えられるんですよ。

もうひとつ考えていただきたいのが、
50歳、60歳になっても
今やっている仕事を続けていけるかどうか。
『ケイコとマナブ』の読者の方々も、
6割以上の方が「一生は続けていけないと思う」と答えています。
会社でまわりを見渡しても、その年齢まで続けている女性はいない。
そういう不安はみんな感じているのです。
今チェンジして、「手に職」のある仕事を目指したほうが、
結果的に長く働けることになるのではないでしょうか?
編集部 そういう「気づき」って大切かもしれないですね。
根岸 チェンジするために「どこで踏んばるか」だと思います。
20代後半で気づくのと、50代になってから気づくのでは、
大きな差が開いてしまうでしょう。
人生でいちばん若い「今」始めるのが、
最善の選択ではないかと思います。
編集部 そうですね。
1秒後よりも「今」、この瞬間のほうが若い。
根岸 1年後よりも「今」のほうが、絶対に可能性にあふれている。
だから「どうしよう」と思っている時間自体がもったいない。
悩んでいるくらいなら、まずなにかをやってみる。
スクールに行って、話を聞いてみてもいいでしょう。
それで自分に合わなかったら、
別の職種、別の分野をまた探してみればいいのであって。
「どうしよう」「つまんない」と言っていても、
誰もなにもしてくれないですし、
変えていけるのは自分しかいません。
編集部 9月10日から21日まで、
ヒューマンアカデミーの札幌校から福岡校まで、
全国でセミナーをしていただくことになっていますね。
根岸 一歩踏み出すことの大切さと、「自分らしい仕事」について、
『一生モノお仕事発見BOOK』の誌面だけでは
お伝えしきれなかったことを、
ロールモデルなども交えながらお話したいと考えています。
編集部 とても楽しみです。
たくさんの女性を元気にしてあげてください。
『ケイコとマナブ』編集長 根岸菜穂子さん

人生の中で「今」が、いちばん可能性がある。
自分を変えられるのは自分だけ。
さあ、動き出す準備はできましたか?
後編もお楽しみに。



                                つづく

↓今回のインタビューでは語りきれなかった理想の職種の見つけ方を根岸さんが色々と教えてくれます↓

ケイコとマナブ×ヒューマンアカデミー参加無料一生モノお仕事発見セミナー
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