2010/12/15 Release

アノヒトに聞きました

キレイになる料理研究家 中 美恵さん(なか・みえ)
1961年兵庫県生まれ。マクロビ料理教室「mie'sレシピクッキングサロン(東京・表参道)」主宰、新潟県「十日町市観光大使」、前マクロビクッキングスクール校長。マクロビオティックとの出会いで得た自身の経験、スクールで教える経験を活かし、“食”で女性がキレイ、健康になる手法を提唱。さまざまなニーズに合わせたマクロビオティック教室を行いながら、日々、寄せられる健康、美容などの悩みにも応じている。 公式サイト>>
また、マクロビ・フード・コンシェルジェ委員も務める。 マクロビ・フード・コンシェルジェ公式サイト>>


「自分は他人からなにを望まれているのか。
そのことが、とても重要だと思います。」


20代、30代の女性を取り巻く環境は、
大きく変わってきているのでしょうか?

「自分が思っている以上に、
女性はストレスをもらっています。
男社会の仕組みに合わせているのですから。」


料理家 中美恵さん

「キレイ」「ダイエット」という
誰もが気軽な気持ちで始められる入口を、
中美恵さんはマクロビオティックにつくりました。
それでもやっぱり、教室に集まってくる女性たちが
心の奥でマクロビオティックに求めているものは、
もっと深い意味での癒しだったりするのだそうです。
キラキラした女性をつくるための考え方に触れてみましょう。


編集部 中さんは、十日町市観光大使にも任命されていますね。
新潟県が推進している
健康ビジネスに関するプロジェクトの一環として拝命しました。
新潟県はコシヒカリで有名な米どころですし、
日本一棚田が美しい十日町市で
マクロビオティックを推奨していくことになりました。
おかげさまで成功ビジネスモデルとして
ご紹介いただけるようになりました。

地元の人たちが当たり前に食べているものも、
他所の人たちにとってはめずらしくて美味しい食材です。
そのことに気づかせてあげて、十日町市に「人を運ぶ」ことが、
観光大使である私の大きな役目です。

ところで棚田って、お米にとってはとても不幸せな環境なんですよ。
山間の狭いところにあって、水がどこから来るのかもわからないし。
編集部 えっ? そうなんですか。
でもね、そういう厳しい環境で育っているから、
十日町市の棚田で作られるお米はとても美味しいんです。
自分でがんばって育っているから、すごく甘くて。
編集部 鍛えられて育つと美味しくなるんですね。
そういうお米を食べた人の身体には、
お米がもともと持っているエネルギーが入ってくると説明して、
マクロビオティックの考え方を伝えています。

たとえば私のクッキングサロンで使っているお味噌は、
2年間かけてじっくりと発酵させて旨みを出したものです。
そういう食べものを食べていると、
自分の力でしっかり、よくなっていくことができる。
そんなエネルギーをもらえます。

マクロビオティック的に言わせてもらえば、
3ヵ月くらいで人工的に仕上げたようなお味噌を食べていると、
すぐになにかに頼りたがるような人間になってしまうと思います。

私たちは必ずなにかを為し得るために生まれてきているはずです。
為すべきことを見つけるのは決して簡単ではないけれど、
困難を乗り越えるたびに必ず学びがあります。
そのためにも食べ物で力をつけてもらいたい。
マクロビオティックというお料理を通して
そのことを伝えていきたいと思っています。

私はマクロビオティックにより多くの人が気軽に入れるように、
「キレイになる」「ダイエットに有効」という入口をつくりました。
でも、たとえ入口の動機が
「キレイになりたい」「痩せたい」だとしても、
やって来るみなさんに話を聞くと、
実は「生きる目標を見つけたい」
「自分のことを認めてあげたい」といった部分に
フックが掛かっている人がすごく多いなと感じます。
マクロビデザート
編集部 20代、30代の女性を取り巻く環境は、
大きく変わってきているのでしょうか。
今、ものすごくストレス社会じゃないですか。
女性は自分が認識している以上にストレスをもらっています。
世の中が男社会の仕組みですから、そうなって当然でしょう。
編集部 男社会に、自分を無理やり当てはめている?
そうです。
表層的にはストレスを感じていなくても、
実はものすごくストレスがかかっている状態なんですね。
マクロビオティック的に言うと、
女の人はどこまでも合わせていけるんです。

なにかで癒してあげないと、ダメージを受ける。
だから本能的に、マクロビオティックに
より興味を持つのではないでしょうか。
料理家 中美恵さん
編集部 表参道のマクロビ料理教室
「mie'sレシピクッキングサロン」がオープンしたのは、
2010年4月ですね。
以前は大阪で教室を開いていました。
4年前から東京でのお仕事も始めて、
南青山にプライベートな教室を開きました。
その後、大阪の生徒さんたちが先生になってくれたので、
私は東京での展開に力を入れることにしました。

『キレイになるマクロビ教室』(講談社刊)の出版も
転機になったと思います。
おかげさまで
「中美恵と言えば、「キレイをコンセプトにしたマクロビ」
というひとつのステイタスができました。
私自身の大きな目標は「女性をキラキラさせる」なので、
これからはそこに向かって
より専念して入っていけると思ったのです。

現在、大阪はマクロビオティックを全般的に勉強できる学校として、
東京では「キレイになる」にフォーカスした展開をしています。
編集部 お仕事で疲れたときのリフレッシュ方法を教えてください。
私にとってのリフレッシュ方法は、「料理をつくる」なんです。
執筆活動が続いているとストレスを感じることもあるのですが、
料理をちょっとつくらせてもらうと、また元気になれるんです。
さらに食べてくれる人がいて「美味しい」と言ってくれたら、
もうそれが一番ですよ。
料理をつくっている時間は、ずっと元気なんですね。
編集部 不思議ですね。
それだけ料理が好きだったら、
若いころの資格の選択肢に
料理の道があってもよかったはずなのに、
それはなかったなんて。
今、私がやっている料理は、常に自然の恵みに触れていきます。
だから強い生命力を素材からもらえているので
料理をしていると元気になれるのは、
マクロビオティックの素材に触っているからだと思います。

「自然に触れるために山に行こう」と思うように、
私の場合は「キッチンへ行こう」。
そこには自然の恵みが待っていて、触っているだけで癒されます。
私がやりたいのは一般的な料理ではなく、
やはりマクロビオティックなのです。

マクロビオティックでは、
天から降りてくるエネルギーと大地から上がってくるエネルギー、
そのふたつのバランスが取れているのが良好な状態と考えます。
そのための呼吸法や姿勢というものもあります。
私の場合、料理をしているときに
それをいちばん上手につくることができるんです。
料理をしていると、おそらく気の通りもよくなる。
私にとって料理はヨガみたいなものなんですね。

生徒さんも、私が料理する姿を見ていると
気分がよくなってくるそうです。
見ていて泣き出しちゃう人もいるくらいなんですよ。
「どんなマッサージよりよかった」と喜んでくれたり、
気持ちよすぎて眠ってしまう人もいます。

よく生徒さんが言うのは、
「仕事で疲れて、教室に行くのが億劫だな」と思うんだけど、
帰るときには「やっぱり来てよかった!」となるそうです。
その感覚がわかってきて、疲れてから教室に来る人もいます。
その生徒さんが来ない日は「元気なんだな」、
頻繁に来るようになると「疲れているんだな」と思ったりして(笑)。
編集部 ちょっと不思議な話ですね。
不思議に感じるかもしれないけれど、
昔のお母さんが料理している姿には、
たぶんそういう力があったのではないでしょうか。
お母さんが台所で自然の恵みに触れていて、
その姿を見ると子どもが安心して、
美味しく食べられたのかなと思います。
すり鉢の音、まな板のトントンという音を聞きながら、
私たちはそういう感覚を育んでいたよう気がします。
編集部 子どものころ、お母さまからから料理を教わりましたか?
「女の子は料理さえできたらいいんや」
と言われながら育ちました(笑)。
とてもよく憶えているのが、
小さなお庭にござを敷いて、母親とお弁当を一緒に食べたこと。
幼稚園に入る前のはじめてのお弁当体験でした。
普通のごはんなんだけど、お弁当箱に入れてくれてね。
「今日はおそとで食べよう」と母親に言われて、
とてもうれしかった記憶がはっきりと残っています。
料理家 中美恵さん
編集部 資格取得や転職を考えている女性に、
もう一度だけ、アドバイスをお願いします。
そうした経験を通り抜けた人間からのアドバイスとしては、
「自分を見つけるためには、外に目を向けたほうが早い」
ということです。
自分は他人からなにを望まれているのか。
そのことが、実はとても重要だと思います。
編集部 そうか!
確かに他人に望まれていないことを、
なかなか職業にはできないですものね。
ほんとうに必要なことは、
自分がやりたいとかやりたくないとかでは
ないのかもしれませんね。

資格取得のために勉強したことが
これからの人生でマイナスになることはありません。
身につけたことが将来の仕事にならなかったとしても、
学んだ知識や技術があることで、その人は必ず得をするわけです。
若くて時間があって、まだ迷っている時期にいるのなら、
やはりチャレンジという自己投資をするのを、おススメします。
編集部 2010年はどういう年だったか、
そして2011年はどういう年にしていきたいですか。
今年は自分にとって、激動の年だったと思います。
人生の中で大きな転換をさせてもらった年でした。
そして、キラキラとした女性をつくっていくためのステージに、
ようやく上がることができたのだと思っています。

来年からは、やっと開いた扉の中で
キラキラとした女性をつくるのと同時に、
自分自身もどれだけキラキラしていられるか。
そのことが一番の楽しみになっていくと思います。
編集部 今以上に、もっともっとキラキラしてください!
どうもありがとうございました。
付録:中さんからの一言メッセージ

昔のお母さんの記憶。
やさしくて、あったかくて、包まれているような安心感。
私たちはきっと、大切なものを忘れてしまっているのでしょう。
中さんのお話を聞いていたら、なぜだか心が楽になりました。


次回は宝島社が創刊した話題の女性誌、
『GLOW』の編集長、大平洋子さんが登場予定です。
お楽しみに!

                                 おわり


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