フィリピンに行く前に受けたい予防接種

フィリピンは高温多湿の気候で、季節に関係なくウイルスや細菌による伝染病が発生しやすい地域です。海外では、日本ではあまり感染する心配のない病原菌に感染する危険性があり、予防接種が必要となる場合があります。そのため、フィリピン渡航の際は、万が一に備えて予防接種を受けておくことで、以下に挙げる病気にかかる可能性を下げることができます。

フィリピンに行く前に受けたい予防接種

破傷風

破傷風は、けがの傷口から菌が体内に入り、手や足のしびれが発生する病気です。感染して3日から3週間ほどの期間のあとに、体が痛む、口が開けにくい、首筋が張るといった症状があらわれます。その後、しびれや痛みが体中に広がり、ひどい場合には死に至る伝染病です。

A型肝炎

A型肝炎は、食べ物や飲み物から感染し、2~7週間程度の潜伏期間のあとに、発熱や体のだるさや吐き気などの症状を引き起こします。さらに、肌や目の白い部分が黄色くなる黄疸が見られるのも特徴です。通常は1~2ヶ月で回復しますが稀に重症となり、入院が必要となります。未然に防ぐためには、予防接種をするとともに、ウイルスの付着しやすい生水や氷、生野菜を避けるようにしましょう。

B型肝炎

ウイルスが付着した医療器具の使用や、性行為などによって感染するのがB型肝炎です。人によっては肝がんや肝硬変につながることもあります。主な症状は、腹痛、吐き気、嘔吐、体のだるさ、食欲不振などで、A型肝炎と同様に黄疸が出ます。医療に関わる人や血液透析を受ける人はとくに予防接種が勧められます。また、ピアスを開けたり入れ墨を彫ったりすることも発症の原因となるため注意が必要です。

狂犬病

狂犬病は、犬だけでなく狂犬病ウイルスを持つ動物に噛まれたり、舐められたりして、傷口に狂犬病ウイルスが体内に入ることで感染する病気です。この狂犬病の症状として、熱、頭痛、吐き気に続いて、筋肉の痙攣や幻覚の症状が出ます。その後、呼吸困難や昏睡に至り、発症すると高い確率で死亡します。

このほかにも、フィリピンではマラリアやテング熱などの病気にも注意が必要です。どちらも蚊によって感染するので、虫よけスプレーで対策をしましょう。できるだけ、長袖や長ズボンなどを着用して肌を露出しないことも有効です。