TOEICでも通用する!英語を脳内で翻訳しないで理解するコツ

みなさんは英語を聞いたときに、以下のような経験をしたことはありませんか?

・音自体は聞き取れているけれども意味を理解するまでに時間が掛かる
・聞き覚えはあるけれどパッと意味が浮かんでこない
・意味を考えている間に音声が先に進み結局ついていけない


これらが起こる原因の1つに「英語を英語として理解できていない」ことが挙げられます。たしかに、日本語に囲まれてきた日本人にとって、英語をスムーズに理解できるようになることは簡単ではありません。



またTOEICは設問数が多く、時間も少ないためスピーディーに英語を理解し、問題を解く能力が求められます。特にリスニングにおいては、自動的に流れる音声に追いついて理解することが必要です。このようなことから、TOEICスコア向上のためには英語を理解するスピードを鍛えることが有効といえるでしょう。
今回は、英語を英語として理解することと、リスニングを素早く理解するために必要なことなどについてご紹介します。

英語を「理解する」ということ

  • まずは、「英語を言語として理解すること」の本質について考えみましょう。リスニング力向上の糸口が見えてくるはずです。

  • 日本語をどのように理解しているか考えてみる

    日本人の母国語は、もちろん日本語です。最終的には、英語を日本語のように自然に聞き取れるようになることが理想といえます。まずは、私たちが日本語をどのように理解しているのかを考えてみましょう。

    日本語の単語を聞いたとき、私たち日本人は他の言語に置き換えて理解する必要がありません。名詞であればビジュアル、それ以外の品詞であれば概念のようなものを瞬時にイメージできるためです。このように、余計なプロセスを省いて、日本語のようにリスニングできることが、ベストな英語の聞こえ方といえるでしょう。

  • 脳内で翻訳するとタイムラグが生じてしまう

    例えば、「りんご」という日本語の単語を聞いたとき、ネイティブの日本語話者であれば赤く丸いあの果物を即座にイメージできるはずです。しかし、「apple」という英単語を聞いた場合はどうでしょうか。まず、日本語の「りんご」に変換し、続いてりんごのビジュアルイメージが浮かぶかもしれません。

    このように、英単語を日本語に変換してから理解するというプロセスを踏んでいる場合、問題となるものがタイムラグです。通常、会話は聞き手の理解を待つことなく進んでいきます。そのため、耳に入ってくる単語を全て日本語に変換していては、とても理解が追いつかないのです。


    英語のリスニングにおいては、例の「apple」を「りんご」に変換せず、そのままあの赤い果物をイメージできるようになることが理想といえます。品詞によっては、概念的なものもイメージする必要があるでしょう。このように英語を理解するということは、リスニングだけではなくリーディングやスピーキング力の向上にもつながります。

  • 単語をイメージで覚える

    では、どのようにすれば英語を日本語に変換せずに思い浮かべることができるのでしょうか。そのトレーニングの1つは、単語を覚える際にイメージと合わせて覚えることです。

    Appleという単語なら、耳にした直後にイメージすることは、それほど難しくないでしょう。しかし、難解な名詞や動詞の場合、意味が似ているものもあるため、記憶があいまいになることもあります。混乱を防ぐため、単語を覚える際には、その単語のイメージも一緒に覚えるようにするのです。

    また、細かいニュアンスを知りたいときには、英和辞典だけではなく英英辞典も活用しましょう。それにより「ネイティブがどのような感覚でその単語を使うのか」ということを知ることができます。

リスニングで素早く理解するためには

  • 受動的ではなく能動的な練習をする

    リスニングというからには、英語を聞くことに時間を使うのだと思われがちですが、それは必ずしも正しいとは限りません。実は、能動的にアウトプットをしていくことも、リスニング力の向上のためには必要なことなのです。
    英単語の1つ1つは、発音を理解していなければ聞き取れません。発音を耳になじませる一番の近道は、自分で発音ができるようになることです。実際の会話ではリエゾンや音の消失などが起こりますが、これらも含めて発音の練習をすると良いでしょう。


    さらにスムーズなリスニングのためには、シチュエーションに応じてどのような言葉が選ばれているのかを知る必要があります。単語のニュアンスを学ぶために一番有効な方法は、自分で自分の言いたいことを考える練習、つまりスピーキングの練習です。

    ただ受動的に英文の音声を聞いているだけでは、リスニング力は向上しません。能動的に口や頭を動かす練習をすることで、より効果を実感することができます。

  • リスニング練習=ネイティブの英語をひたすら聞くこと?

    リスニング力の向上には、いくつかの段階があります。初心者の方は、英語の音声を耳にしても全く理解できません。何度も同じ英文を繰り返していくうちに、簡単な単語や繰り返し出てくる単語の音声を聞き取れるようになります。音声として聞き取れた単語の意味を理解し、聞き取れる単語を増やしていけば、最終的には英文全体を理解できるようになるでしょう。

    そのため、ネイティブの英語をひたすら聞くような練習方法は、初心者の方にはあまりおすすめできません。初心者の方に必要なことは、語彙力の強化や発音の理解といったリスニング力の下地です。ある程度のリスニング力がついた後も、英語を聞くだけではなくアウトプットする練習も必要だということを覚えておきましょう。

  • 例文が豊富な参考書を使う

    上述したポイントを踏まえておすすめしたい参考書は、シチュエーションに応じた例文が多数掲載されているタイプです。付属のCDを聞き、意味を理解しつつ同じように話す練習を繰り返せば、リスニング力、スピーキング力、語彙力の向上を同時に実現できます。TOEICの試験が近い方や、TOEICスコアの向上に力を入れている方は、試験問題に頻出するような単語や文が載っている参考書を選ぶと良いでしょう。

  • おわりに

    今回は、英語を英語として理解することと、リスニングにどのように活用するかなどについてご紹介しました。
    聞いた英語を、そのまま英語で理解・イメージすることは簡単ではありません。
    しかし、イメージとともに単語を覚え、能動的にアウトプットする訓練を続けていれば、少しずつ脳が英語に慣れていきます。英語を英語のまま理解できるようになれば、リスニングだけではなく総合的な英語力の底上げにつながるため、日々の努力を継続しましょう。