安心して学べる留学のために~フィリピン、マニラの治安について

リーズナブルな滞在費用、南国ならではの心地良い気候などの理由から、英語を勉強する留学先として大人気のフィリピン・マニラ。しかし、気になるのは治安の問題です。今回は、マニラの現状や2016年6月に就任したロドリゴ・ドゥテルテ大統領による影響、現地でのトラブルを避ける対策等についてご紹介します。



現在のマニラの治安状況について

  • フィリピンの中でも、マニラは特に治安の悪い都市とされています。では、現地の実際の状況はどのようになっているのでしょうか。結論から述べると、日本と比べてマニラの全体的な治安が悪いことは事実です。邦人留学生が事件に巻き込まれるケースもあります。

  • スラム街には注意

    事件やトラブルの中心地となるのは、マニラにあるスラム街です。スラム街に住む方々の中には、毎日の生活を送ることさえ厳しい状況の方々も大勢います。そのような場所に、お金持ちだと思われている日本人が行けば何らかの犯罪に巻き込まれる可能性は高いでしょう。


    また、貧困層と富裕層の収入格差は大きな問題となっています。フィリピンの経済的成長は注目されていますが、貧富の差は広がるばかりです。フィリピンへ行く際は、地域によって経済状況や治安が大きく異なることを、事前に理解しておきましょう。

  • 都市部は比較的安全

    一方で、都市部の治安はそれほど悪いというわけではありません。マニラの治安が悪いというイメージの原因は、スラム街など一部地域が原因の1つでしょう。

    例えば東京は、一部治安が悪いとされる地域もありますが、全体で見ると(世界的には)それほどではなく、訪れるだけで犯罪に巻き込まれることは基本的にありません。それと同様に、マニラ全域で犯罪率が高いというわけではありません。留学生が利用するようなスクールが、スラム街や治安の悪い場所に位置していることはありませんので、マニラへの留学が危険だと結論付けることは早計でしょう。

ドゥテルテ大統領就任による影響

  • 受動的ではなく能動的な練習をする

    2016年6月、ロドリゴ・ドゥテルテ氏がフィリピンの新大統領に就任しました。日本では、過激な言動から「武闘派」というイメージが報道されています。新たな大統領就任によってフィリピンはどのように変わったのでしょうか。

  • ドゥテルテ氏の経歴

    大統領の就任前、ドゥテルテ氏は「フィリピン内で最も治安が悪い都市」と言われていたダバオ市の市政に30年以上も携わっていました。1988年の市長就任以降は徹底した治安の改善につとめ、ダバオ市の状況を劇的に変えたと評価されています。

  • 大統領就任後の実績

    大統領就任後は、麻薬犯罪者に懸賞金をかけるなど、やや過激な方法を実施していますが、取り締まりに注力した結果、犯罪者は減少傾向にあるようです。
    また、長年問題となっていた貧富の差を解消する政策も打ち出しています。これにより、治安の悪化を招いていた国内状況の改善が期待できるとの見方もされています。

被害を避けるための対策とは

  • マニラ都市部の治安は良好であり、留学生が滞在していても比較的安全と言えます。しかし、周辺に日本よりも治安が悪い地域があるのは事実でしょう。予備知識や対策なしに、生活するのは危険です。トラブルを避けるために知っておいた方が良い、基本的な対策をいくつかご紹介します。

  • 人通りが少ない地域は夜に出歩かない

    比較的安全な都市部でも、夜は危険度が増します。特に人通りの少ない路地などは危険です。極力夜に出歩くのは避け、用事がある場合は昼間に済ませておくことが望ましいでしょう。

  • 夜の移動手段はタクシー

    やむを得ず夜に外出する際には、移動手段としてタクシーを利用しましょう。マニラは夜でもタクシーがたくさん走っているため、見つけるのにそれほど苦労はしません。しかし、メーターを使うようにドライバーに伝える、値段交渉は乗る前にするなど、ぼったくりにあわないように注意してください。

  • リュックサックは前に

    フィリピンでは、スリ・ひったくりの被害も少なくありません。盗難防止のために、リュックサックは背中ではなく、体の前にかけるようにしましょう。現地で生活している方も、この方法で所持品の盗難を防止しています。

  • ストリートチルドレンに注意

    治安の悪いエリアではストリートチルドレンが集団で群がってきて、気づかないうちに貴重品を盗まれることがあります。子供だからといって油断は禁物です。子供が集まっている場所を見つけたら、なるべく近づかない方が良いでしょう。

  • 服装は地味に抑える

    犯罪者は裕福そうな人をターゲットにします。「外国人」というだけの理由で、裕福だと思われる場合も多いでしょう。そのため、ブランド物や貴金属を多く身につけるような目立つ格好は危険です。時計やアクセサリーは全て外し、目立たない服装を心がけましょう。なるべく現地の方と同じような服装をするとベストです。

語学学校のセキュリティ対策

  • マニラの語学学校は、生徒の身を守るためにセキュリティ対策を行っています。多くの学校は、敷地内に寮を完備しているため、特別な理由がない限り外出の必要はありません。また、敷地の入り口には警備員が常駐しており、不審者の侵入を防いでいます。最も重要なことは留学生本人の防犯意識ですが、入学時にオリエンテーションを設け、マニラの治安について説明してくれる学校がほとんどです。その説明に従って、自ら危ないことをしたり、危ない場所に行ったりしないよう努めましょう。

  • おわりに

    今回は、マニラの現状や2016年6月に就任したロドリゴ・ドゥテルテ大統領による影響、また現地でのトラブルを避ける対策になどについてご紹介しました。
    フィリピンに限らず、日本よりも治安が悪い国は少なくありません。マニラの治安自体は、新大統領の就任により改善に向かっているといわれています。現地に溶け込むような服装をし、リュックサックを前にして持つなど、防犯意識をしっかりと持っていれば留学生活で犯罪に巻き込まれる可能性は低いでしょう。また、語学学校ではセキュリティ対策を行っているため、安心感があります。
    都市部の中にも治安の悪いスラム街がありますが、そうした地域がある事実を知ること、また警戒を怠らない意識を持つことも留学でしか得られない経験です。フィリピンの現状を知るためにも、しっかりとした防犯意識を持ってフィリピン留学にチャレンジしてみましょう。