日本人の海外就職事情!フィリピンへの就職と国内の就職を比較

近年では、グローバル化に伴い海外就職を視野に入れた人生設計をしている方が増えています。海外の中でも特にフィリピンは、気候が穏やかなことや日本から近い場所にあるという理由から、語学留学の行き先として人気です。しかし、昨今は就職先としても注目を集めている国の1つです。
今回は、日本での就職とフィリピンでの就職ではどのような点に違いがあるのかについてご紹介します。海外への就職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

日本人の海外就職事情!フィリピンへの就職と国内の就職を比較

なぜフィリピンで就職?

  • フィリピンが海外就職先として候補に挙がることには、いくつかの理由があります。

  • 海外就職のファーストステップ

    ゆくゆくはアメリカやイギリスなどで働きたいと考えている方が、海外就職の第1歩としてフィリピンでの就職を選ぶケースが多いのです。
    フィリピン人の英語は比較的きれいな発音で、ネイティブに比べるとリエゾンや音の消滅が激しくありません。ネイティブの中でいきなり仕事をすることに不安を抱く方でも、フィリピン英語は日本人にとって聴き取りやすいと感じるでしょう。
    そのため、海外で仕事ができる英語力を鍛えるために、まずはフィリピンで働きたいと考える方も少なくありません。

    生の英語に触れることができる
  • 1年中温暖な気候

    フィリピンは平均気温が26~27度と温暖で、いわゆる常夏の国です。年間を通して半袖で過ごせるほど暖かいため、日本の冬のような厳しい寒さに耐える必要もありません。
    四季を感じられないことに、寂しさを覚える方もいるかもしれませんが、暖かい気候が好きな方にとっては過ごしやすい環境だといえます。

日本での就職と何が違う?

  • 英語を生かせる!学べる!

    フィリピンの公用語は英語と現地語のフィリピノ語(タガログ語)です。また、フィリピンでは基本的に英語で教育を行っているため、国民の多くは英語を話すことができます。その中には、ネイティブとほとんど変わらない英語力を持っている方も珍しくありません。英語を話しながら仕事をして、さらにブラッシュアップさせたい方には、フィリピンは最適な環境です。

  • 物価が安く生活費を抑えられる

    現地では日本よりも物価が安いため、生活費が日本に比べてあまりかかりません。そのような環境で日本と変わらない給与を稼ぐことができれば、フィリピンでは多少経済的に恵まれた状況になるでしょう。

  • 自由時間を楽しみやすい

    日本では夜遅くまで残業することが当たり前のような環境もありますが、フィリピンでは(フィリピンの方は)あまり残業をせずに、定時になると早めに帰る傾向にあります。そのため、定時後の時間を自分の趣味や勉強などに有効活用できるのです。
    その代わり、仕事を片付けずに帰るフィリピン人もいるため、お互いにコミュニケーションを取りながら効率的にタスクを終わらせるマネジメント力も必要になってきます。

    生の英語に触れることができる

フィリピン就職で注意したいこと

  • 就労ビザ・外国人雇用許可書・外国人登録書

    ただの旅行の場合、日本人は多くの国でビザの発行を必要としません。しかし、仕事となると話は別で、就労ビザという海外で働く人用のビザを取らなければなりません。

    通常、日本人が海外で働くときに取得するビザが一般就労ビザ(Prearranged Employee Visa):通称9(g)ビザです。しかし、在日のフィリピン大使館では9(g)ビザは取得できないため、現地で申請・取得する必要があります。
    就労ビザを取得するまでは、観光ビザ(30日間有効、無査証の状態)か在日大使館で発行している9(a)ビザ(59日間有効、無料)で滞在してください。
    また、フィリピンで働くためには就労ビザの他にも、外国人雇用許可書と外国人登録書が必要です。

    就労ビザ・外国人雇用許可書・外国人登録書
  • ある程度の英語レベルは求められる

    現地で働くとなれば英語を使うため、当然仕事仲間や取引相手とコミュニケーションが取れる英語レベルは必要です。また、業界によっては専門用語を多く覚える必要もあります。
    しかし、基本的にフィリピンで就職する場合は、日常会話が問題なくこなせる英語力があれば採用されることも多いでしょう。

  • 所得税が高い

    所得税に関しては、フィリピンも日本と同じく累進課税制度を導入しています。月収1万ペソ以下は一律で5%ですが、1万ペソを超えると次第に高くなり、5万ペソを超えると最大32%にもなります。
    所得税率30%といえば、日本では年収1000万円クラスの人に課される税率なので、給料の割に合わないと感じる方も多いでしょう。

収入面での比較

  • 得られる月収は企業や業種・職種によって異なります。現地で日本人(日本語ネイティブ)を対象に求人を出している企業を参考にすると、4万ペソ(約9万円)~15万ペソ(約33万4,000円)とかなり差がありますが、平均的な給与は5万ペソ(約11万1,000円)~8万ペソ(約18万円)ほどです。
    職種でいえば、管理職クラスでは8万ペソ~10万ペソ(約22万2,000円)ほどで、通訳・翻訳などの高度なスキルが求められる仕事はそれ以上になりえるといったところです。つまりある程度キャリアを積んだ管理職でさえ、日本の新卒の平均的な給料程度だといえます。

    ただし、これらはあくまでも現地法人に現地採用された場合の給与水準で、仮に日本で採用されてフィリピン駐在員となった場合は大きく異なります。駐在員であれば、日本と変わらない水準で基本給が出る上に海外勤務の方用の特別手当が各種用意されているため、収入も20万円~40万円ほど高くなることもあります。
    また、現地では月収が20万円ほどあれば多少余裕のある生活ができる場合がほとんどです。このように、日本円に換算して収入が少ない場合でも、生活レベルも低くなるとは限りません。

  • おわりに

    今回は、日本での就職とフィリピンでの就職ではどのような点に違いがあるのかについてご紹介しました。
    フィリピンでの現地就職の魅力としては、英語ネイティブ圏と比べ高度な英語力が求められずに働けることが大きいでしょう。また、働きながら英語をブラッシュアップできる、年中穏やかな気候のもと仕事ができるなども挙げられます。

    給与が比較的低めで所得税率が高いなど収入面で比較すると、フィリピンでの現地就職は日本での就職よりも、劣っているように見えることもあるかもしれません。しかし、働きながら高い英語力が身につけられる環境に身を投じることには、決して収入だけでは測れない充実感や価値があるでしょう。
    今後、海外で働きたいと思っている方はフィリピンへの就職も選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか。